「鍼灸って、効果がないから健康保険が使えないんですよね?」
鍼灸院をしていると、患者さんからこのような言葉を聞くことがあります。
実はこれは とても多い誤解 です。
結論から言うと、 鍼灸は効果が認められていないから保険が使えないわけではありません。
理由は、日本独自の保険制度のルールにあります。 鍼灸の効果は公的機関でも示されています 。
鍼灸は「なんとなく効く」「民間療法だから不安」というイメージを持たれがちですが、
国内外で研究が行われ、一定の効果が示されています。
厚生労働省の「eJIM(統合医療情報発信サイト)」では、 腰痛や変形性関節症、頭痛などの痛みを持つ方を対象とした複数の研究結果が紹介されています。
それらの研究では、 鍼治療の効果が治療終了後も長期間続いた という結果が報告されています。 また、WHO(世界保健機関)でも、鍼灸が有効とされる症状が整理されています。
つまり、 「効果がない」という理由で否定されているわけではない のです。
それでも鍼灸が保険適用されにくい理由 では、なぜ鍼灸は「保険がきかない治療」と思われてしまうのでしょうか。
実は、鍼灸も 条件を満たせば健康保険の対象 になります。 ただし、その条件が非常に厳しいのです。
保険適用になるのは6つの疾患のみ
健康保険で鍼灸が認められているのは、以下の慢性的な症状に限られています。
神経痛
慢性腰痛
頚腕症候群
五十肩
頚椎捻挫後遺症
リウマチ
これ以外の症状(自律神経の乱れ、冷え、不調の予防など)は、保険対象外になります。
医師の同意書が必要
さらに、保険で鍼灸を受けるには 医師の同意書 が必要です。
この同意は一度もらえば終わりではなく、6か月ごとに再度必要になります。
病院との併用ができないという制限
同じ症状について、 同じ月に病院と鍼灸院の両方に通うことはできません。 たとえば、 病院で診察を受けた 薬を処方された このような場合、その月は鍼灸を保険で受けられなくなります。
このルールが、 「保険が使えない=信用できない治療」という誤解を生みやすくしているのです。
鍼灸は「病院の代わり」ではありません
鍼灸は、西洋医学を否定するものではありません。
むしろ、それぞれの得意分野があります。
急性期・検査・診断 → 病院
慢性的な痛み、体質改善、回復力を高める → 鍼灸
このように、医療と鍼灸を上手に使い分けることが大切だと考えています。
レディース鍼灸いこいが大切にしていること
当院では、 「保険が使えるかどうか」だけで治療の価値を判断するのではなく、 今の症状に何が必要か 長期的に体がどう変わっていくか を大切にしています。
女性の体は、ホルモンバランスやライフステージによって大きく変化します。
その変化に寄り添えるのが、鍼灸の強みのひとつです。
さらに実費診療になりますが、お身体の細かい症状まで診る事ができるのが
鍼灸のよい面です。
保険適応でしたら、その箇所しか施術することができません。
しかし、レディース鍼灸いこいの施術は小さなことまで対応いたします。
最近ではしもやけ、肌荒れ、円形脱毛症の施術も合わせて施術する事が可能です。
施術時間は30分から50分ほどで、症状によって変わります。
「そういえば大したことではないんですが」という症状こそ未病のうちに解決しておくことをお勧めします。
まとめ
保険が使えない=効果がない、ではありません
鍼灸が保険適用されにくいのは、 日本の制度上の制限が理由です。
決して「効果がないから」ではありません。
病院と鍼灸、それぞれの良さを理解しながら、 ご自身の体と向き合う選択肢のひとつとして、鍼灸を知っていただけたら嬉しいです。
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この記事は国家資格はり師きゅう師の小林が書きました。





