日本では、鍼灸治療は、なんか怪しいものと思っている人もいます。
いえいえ、これ、国家資格ですから。
よく患者さんに、「鍼灸師になるのは、どうやったらなれるんですか?」と聞かれます。
その方が鍼灸師になりたいわけではなく、知られていないという事なんです。
会社勤めをしていた患者さんが、会社を辞めて、鍼灸師になられたケースもありました。
今日は、鍼灸師のお仕事についてお伝えしたいと思います。
鍼灸師とは、はり師ときゅう師という2つの国家資格をもつ人を言います。
中には、はりだけ、灸だけという人もまれにいますが、本当にまれです。
資格を持っているけれど、鍼治療もしくは、灸治療しかしないという人もいます。
日本で、鍼を刺し、お灸をすることができるのは、鍼灸師と、医師だけです。
(医師は、鍼灸の勉強をしていなくても、医師免許により鍼灸治療をすることを許可されています。)
鍼灸師になるには。
国が指定した鍼灸養成専門学校に3年間通う必要があります。通信制の学校はありません。
そこで、卒業見込みのある学生が3年生の2月に、国家試験を受ける権利を得ます。
4年生の大学もあります。大学生は3年次に同じく国家試験を受けます。4年生は、有資格者として、
大学の診療院などで、一般の患者さんに対して治療ができます。
その国家試験に合格すると、晴れて鍼灸師になれます。
私は、神戸市にある、神戸東洋医療学院という専門学校に通いました。
神戸東洋医療学院のホームページはこちら→ ☆☆☆
鍼灸師が出来る事
鍼・灸を使って人に施術すること。
鍼灸院を開業すること(開業権)
鍼灸は、東洋医学に基づいて、患者さんに施術します。
人間には、もともと回復しようとする力、治癒力が備わっています。
しかし、疲れすぎたり、免疫が落ちると、その治ろうとする力が落ちます。
子供は風邪の治りも大人に比べると早いとか、けがをしても傷口の治りが早いのは、子どもの治癒力が素晴らしいからです。
鍼灸で、その方のお体のバランスを整え、内臓の働きをよくすることによって、その回復力、自然治癒力を高めようというのが、東洋医学です。そのために、ツボを刺激するという方法を使います。
その方の力を引き出すため、治しているのは、その方本人です。鍼灸師ではありません。
みなさんのもともと備わっている力を引き出すお手伝いをこれからもさせていただきたいと願っております。