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2021.01.23養生法

葉酸は妊娠中以外も必要な栄養素です。

葉酸について

 

 

妊娠中、また、妊活の方には、よく聞く
葉酸

 

赤ちゃんの細胞分裂の際、DNAのコピーを間違ったコピーをしないために
必要なビタミンです。

 

このビタミン、

妊娠中は聞くけど、出産したら、気にもしない。

 

もう出産できる年齢じゃないから、飲まなくてもいいよね。

 

そう思われていませんか?

 

私も、実は、最近まで、あまり重要には思っていませんでした。

 

葉酸の歴史

 

葉酸が発見されたのは、1941年 

folic acidという名づけられ、

日本には、日野原重明医師が葉酸と訳されたそうです。

 

そして、1990年代、葉酸の不足によって
無脳症、二分脊椎症の先天性疾患のある赤ちゃんが生まれる可能性が
注目されました。

 

今から、30年ほど前です。

 

外国では、葉酸を穀物などに添加することを義務付けなどをして、
葉酸の摂取の向上を目指しました。

 

アメリカ カナダ

1998年 100グラム当たり、140マイクログラムを小麦などすべての穀物に添加しなければ
販売できないようにしました。

オーストラリアは、アメリカより遅く始まりましたが、
100グラム当たり、280マイクログラムに設定されました。

中国は、義務付けはありませんが、貧しい人には、無料でサプリを配りました。

世界で80か国以上の国が、葉酸に対して、
対策をしています。

 

日本は、世界に遅れています。

 

日本の基準は、一日当たり、240㎍ですが、世界は400㎍です。

全然足りません。

 

葉酸の働き

DNAの合成をサポート

細胞の修復

正常な赤血球を作る

 

葉酸の不足により増える疾患

 

無脳症、二分脊椎症、動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞、認知症
糖尿病、骨粗しょう症、慢性腎臓病、うつ、貧血

 

頭痛

 

アメリカは、1998年、添加を義務付けてから、
脳卒中、認知症は、明らかに減っています。

 

 

日本では、規定はないので、
自分で努力する必要がありますね。

 

葉酸を取る方法

1.食事で摂取

 

葉酸は緑黄色野菜に多く含まれています。

野菜を取っていると思っても、サラダなどに使われるレタスなどの
色の薄い野菜には、葉酸があまり含まれていません。

 

 

ブロッコリー

葉酸の多い食べ物

ほうれん草、小松菜、春菊、グリーンアスパラ、菜の花、ブロッコリー
オクラ、モロヘイヤ、海苔、枝豆、緑茶(但し、ペットボトルはだめ)

いちご、マンゴー

食事で摂取する場合、葉酸は水溶性なので、
取りすぎる心配はありません。

水溶性のため、水に溶けてしまうので
ゆでると葉酸が減ってしまいます。

蒸す、炒めるの方が、お勧めです。

アスパラ

 

2.サプリで摂取

サプリは簡単に摂取できますが、取りすぎには注意です。

900~1000㎍を上限と言われています。
また、癌の方は、かえって、悪影響がでる場合があるので、
要注意です。

 

葉酸を取る時に一緒に取る必要がある栄養素

 

葉酸を取る時に、合わせて摂取する必要がある栄養素は、

ビタミンB6とビタミンB12です。

 

ビタミンB6が多く含まれている食品

まぐろ、かつお、さんま、牛レバー、鶏ささみ、赤ピーマン、モロヘイヤ、ピスタチオ、

ビタミンB12が多く含まれている食品

あさり、しじみ、さんま、鶏レバー、牛レバー、やきのり

 

 

当院では、葉酸サプリを販売しております。

 

普段のお食事を考えていただきたいと思います。

そのうえで、サプリをプラスして摂取する。
妊活中は、サプリに頼ってみる。
野菜の摂取が少ない時だけ、サプリをプラスする。

 

上手に使って、体を整えましょう。