治療中、何度も脈を診ますが、
「何がわかるんですか?」と聞かれます。
脈診とは、今日は、少しむつかしいお話になるかもしれません。
できるだけ、分かりやすくお伝えしようと思います。
東洋医学の経絡治療においては、
脈で、その方の体を探り、ツボをさぐります。
古代中国の医学書を言われる、難経(なんぎょう)に、
示され、日本では、昭和14年くらいに、経絡治療の指針として、
確立されたといわれています。
脈診には、脈状診というのと、
比較脈診があります。
脈状というのをまずは診ています。
脈状とは、速さ、、皮膚に対しての深さ、強さです。
私たちは、遅数、浮沈 虚実(ちさく、ふちん、きょじつ)と呼んでいます。
脈は、早くなく遅くなく、皮膚から浅すぎず、深すぎず、
また、しっかりとはっきりと打っている脈がよい脈といいます。
そこから、外れている脈を、鍼灸をすることで、
いい脈に変えていこうというのが、
経絡治療の考え方です。
ですから、その症状を取るより、脈を変えることで、
症状が取れると考えます。
それほど、脈は、体を教えてくれるものなのです。
明日は、比較脈診について書きます。