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2024.12.20つれづれ

私が鍼灸師になった理由①中学生でぎっくり腰で鍼灸を受ける

今日は私のお話をさせてください。

 

40歳で専門学校に入学し、45歳で開業したと言うと、すごいと言われます。

でも、苦労したという感じではなく自然の流れでそうなったのです。

 

初めて鍼灸治療を受けたのは、中学2年生の時でした。

私は運動は苦手でしたが、友達と一緒にバレーボール部に入部しました。

練習は1年生の頃は堪えましたが、2年生になるとそれほどでもなく楽しく部活動をしておりました。

中学のチームはそれほど強くもなく、どちらかというと弱いチームでした。全員中学に入ってバレーボールを始めたというのもあるのでしょう。

 

中学2年生の夏休み、学校の体育館で練習中、ブロックをして降りた瞬間腰に激痛が走り、立ち上がれなくなりました。這うようにしてコートから出て、それ以降、腰痛に苦しんだのです。

まず、最初に行ったのは整形外科で、骨に異常がないというとシップと痛み止めを処方されたと思います。それでも全くよくならず、歩くのもままならず、座っていてもつらい、やかんを持ち上げたら腰が痛い。寝てても痛い。本当に辛くなりました。

 

整形外科では牽引という腰にベルトをつけて、おもりで腰を引っ張るというのをやりましたが、効果なく、おもりの重さがどんどん重くなっていきました。注射もしましたが、効いた日もあれば、全く効かない日もありました。何の注射かさえ知りませんでした。

 

母が心配しているのを感じるのがストレスで、学校をさぼって、街をぶらぶらしたりしていました。授業中ずっと座っているのは無理でした。途中で立ち上がる方がましでした。

 

母が鍼がいいと聞いて、近所の鍼灸院に行ってみました。そこは男性の先生が一人でしている所でした。院の雰囲気は暗かったのを覚えています。鍼灸師は、母に「相当体が悪い、根本から治さないと」と言いました。なんか不安でした。その時に、ズボンを少しだけですが、ずらされておへその下のあたりに鍼をつけて帰りました。中学生の私には、腰が痛いのに、下腹部を触られたのが不快でした。母もあまりよく思っていなかったようで、2回行って行かなくなりました。

 

それからもよくならず、また母が親戚から、スポーツをしている高校生や相撲取りも通っている整骨院があると聞いていくことにしました。

 

12月のころでした。8月に痛めて、それほど良くなっていませんでした。体育もずっと見学していました。

 

その整骨院では最初に電気を腰にあてて、その後、体を整える手技のようなものと鍼もしました。その鍼は、腰に4か所くらい鍼をさして、そこに電気を流すという、通電鍼と呼ばれるものでした。

それは劇的によかったです。え?治った?と思ったほどです。それでも次の日にはまた少しは痛くなり、良くなり、痛くなりを繰り返しました。それでも確実に良くなっていると思えました。

3カ月は通いました。その頃には、体育もできるようになっていました。走れた時、私は、大声で叫びたい気分でした。

 

「みて!私、走れているよ」

 

2カ所に鍼の経験があり、あれほど辛かった腰痛を鍼灸は治してくれました。お灸はしていないので、鍼だけですね。しかし、その後は全く鍼を受けていませんでした。

30代後半までは。次回その続きを話します。