昨日の脈診についての記事の続きです。
よかったら、昨日の記事を読んでから、お読みください。
脈診には、脈状診と比較脈診があり、
今日は、比較脈診のお話です。
比較脈診というのは、脈の場所によって
東洋医学的な体の働きが伺い知れる場所があり、
その場所の脈がどうなっているかで、
体質を探り、その日の体調を知り、
治療法を決めるという、道しるべになる方法です。
六部定位脈診(ろくぶじょういみゃくしん)と言われたりもします。
左手の手首の親指側から、心、肝、腎
右手は、肺、脾、心包となります。
ここでいう、心や、肝は、臓器の事ではなく、
臓器も含んだ、働きというイメージです。
どの場所の脈が弱くて、どこが強いか、
部位によって比較するので、比較脈診です。
健康な脈は、それぞれ、強い弱いが激しくなく、
はっきりとして、ゆったりとした、
触って気持ちのいい脈です。
鍼灸にて、治療をすると、必ず、脈は変化します。
私たち、経絡治療家は、いい脈を作る、それを
治療の指針としています。
ですから、鍼をするたびに、脈を診ているのです。
脈で、いろいろな事がわかるので、体って、不思議です。