小児はりについて
当院に来られる患者さんは、
大人の方ばかりではありません。
小児はりといわれる方法があるのをご存じですか?
小児はりの対象は、0歳~おおむね小学生です。
お灸は、ほぼ使いません。小学生になって、慣れた子、じっとできる子に対しては
使用することもあります。
小児はりの歴史
小児はりの記載が、藤井秀孟の「鍼法弁惑」にあり、それは、1736年です。
280年も昔からあることになります。
有名なのは大阪です。私は子ども時代を大阪府岸和田市で過ごしましたが、
「しょうにはり」という看板をよく見ていました。
実際に受けたことはなかったですが。
小児はりの適応症
夜泣き
疳の虫(かんしゃくやキーキー声)
便秘
消化不良
夜尿症
成長が遅い
その他、子どもさんに対する心配事
小児はりの方法
小児はりは、大人のように、刺すことはしません。
さすったり、つんと皮膚にあてたりして、
ツボを刺激することで、内臓に作用させ、
体のバランスを整えます。
こんな鍼を使います。
怖がりなお子さんには、このように、鍼を隠して、
手でなでるようにして、使うこともあります。
これで、軽ーくコロコロしたりもします。
子どもさんは、最初怖がる子もいますが、
痛くない気持ちいと分かると、次からは、
楽しみにしてくれています。
もし、お母さんが、子どもに受けさせてみたいけど、
うちの子、怖がりだから、とか、
嫌がって泣いたら、迷惑だとか、
思って、躊躇されていたら、とても残念です。
1回目は、おなか、せなか、を診させてもらうだけ、
になる事もあります。
お子さんが泣くのを、無理やりに、とかは、しません。
私が、「ちょっと、お腹みていい?」
「これ(鍼のこと)で触ってもいいかな」というと、
たいていオッケーしてくれます。
最初は、お母さんに抱っこのまま、施術します。
施術時間について
0歳~3歳のお子さん 3分
幼稚園まで 5分
小学生低学年 10分
高学年 20分
これが目安です。多少伸びたり短くなることもあります。
赤ちゃんは特に、長くすると、疲れさせてしまうことがあるので、
手際よく、さっさっさと鍼をします。
お子さんは、改善も早いです。
ぜひお試しください。