パウンダリーについて
バウンダリーという言葉、
ご存じですか?
私も実は、最近知ったのですが、
境界という意味だそうです。
自分の境界を越えられてくる場合、
バウンダリーを超えてくるという言い方をするそうです。
それを知った時、
言葉は知らなかったけど、内容は知ってて、実践していると気づきました。
アドラー心理学の課題の分離という考え方です。
アドラー心理学 課題の分離
アドラー心理学では、その問題は、誰の問題かという事を考えます。
小学生のお子さんの例をあげてみましょう。
宿題をする、しない、させる、ほっとくという問題は
小学生の親でしたら、悩まれる方も多いと思います。
宿題をするのは、誰の問題
子ども
宿題をしないと困るのは、誰?
子どもですよね。
多くの親は、「宿題しなさい」「宿題した?」
と子どもの課題に、介入してしまいます。
そこで、トラブルが起きるわけです。
まず、親子関係が悪くなる
子どもさんは、「うるさいな、しようと思ってたのに。」と反抗的な態度をとるかもしれません。
そしたら、宿題しないと言わないのがいいんですか?という疑問が生まれます。
いいえ、そしたら、聞いてみる事をお勧めします。
「宿題の事、聞いてほしい?黙っていてほしい?」
中には、言ってほしい子もいるかもしれませんし、
分からないから、出来ないと答えるかもしれません。
そうしたら、
「手伝ってほしい?」
と聞いて手伝ってと言われたら、初めて、介入できるのです。
宿題をしないというかもしれません。
そうしたら、どうなると思う?
お母さんは、○○の理由で、○○した方がいいと思う。という自分の意見を言うのは、いいと思います。
しかし、あなたの為になるんだから、宿題はすべきですというのは、
無断で介入してしまっているのです。
これは、小学生の子どもの例です。
大人になるともう少し違うかもしれません。
しかし、成人しても
親が、この会社に就職する方がいい、とか
家も買う方がいいとか、
子どもは、何人作る方がいいとか。
バウンダリーを超えています。
言われた方は、傷つきますが、
それは、相手がパウンダリーを超えてきたと気づくことで、
冷静になれることがあります。
これは、私の問題なので、他人が勝手に介入してくるのは、おかしいと。
気づくことで、今まで、他人から言われてきたことを
さらりと流せるかもしれません。
鍼灸師も、患者さんにアドバイスをする立場ですが、
介入していいわけではありません。
決めるのは患者さん
すべてについてです。
それは、ご自分の問題だからです。
そしてその問題に介入はしないけれど、
問題解決のお手伝いはしたいと願っています。
治療間隔、生活のアドバイスも提案させていただきますが、
患者さんが決めていただいていいんです。
ある方にとって、1週間に1回の治療間隔がお勧めですが、
通えない場合は、そういっていただけたら、
他の案をご提案させていただきます。
お互いを尊重して、改善していきたいと思います。