ぎっくり腰の東洋医学のお話
ぎっくり腰は、突然訪れます。
重いものを持った時より、何気ない動作、
顔を洗う時にちょっと屈んだ時、
靴下をはく時、
朝、ベッドから起きる瞬間、
魔女の一撃といわれるほどの激痛が走り、
腰が曲がり、動けなくなります。
当院でも、ぎっくり腰で、来院される方がこの季節、毎年増えます。
真冬より、10月11月に起こる方が多いように思います。
原因
体は、まだ夏のからだです。
夏は、汗を発散するために毛穴が広がっています。
冬になると、熱を逃がさないように毛穴がきゅっと閉まります。
毛穴が開いた体に冷えが入ると、東洋医学でいう、寒邪が入ります。
手当
いわゆる捻挫なので、温めない。
マッサージを受けるとか、お風呂で温めるとかは、
急性期は避けましょう。
湿布は、使っても使わなくてもどちらでも結構です。
気持ち良ければ、使ってもいいです。
湿布を貼ったから、早く治るということではありません。
痛い動きはやめましょう。しかし、全く動かないのも問題です。
当院の治療方針
当院は、東洋医学の考え方で、ツボを探ります。
腰以外にも、ふくらはぎが、張っていたら緩める。
お腹が固い方もいるので、そこも緩めるように施術します。
脚が冷えている場合、お灸などで、温めます。
さらに、ぎっくり腰になる前の生活や、感情の変化なども
お伺いすることがあります。
仕事が忙しかった。
冷えた場所にいた。
イライラすることがあった。
など、それが、治療のヒントになることもあります。
養生
治療後は、湯船には、ゆっくりとつからない方がいいでしょう。
また、冷やした方がいいと、アイスノンで冷やされる方がいらっしゃいますが、
筋肉が固くなるので、あまり冷やすのもやめてください。
ぎっくり腰になると、気持ちも緊張状態にあり、
不安もあるでしょうが、
日に日によくなるので、過度の心配はいりません。
深呼吸をするなどして、お体の緊張をほぐしてください。
普段から、無理のない生活を心がけましょう。