おすすめの本の紹介をします。
『人はどう死ぬのか』久坂部羊 著
おすすめの対象
すべての大人
概要
著者は、外科医を経験し、癌治療などを経て、在宅診療医として、多くの死を見てこられました。その中で、延命治療の意味や、自宅で看取ることのメリットなどを述べています。まず、死の判定の話や、死ぬ直前の医師のする事など、知らないことばかりでした。
さらに、脳死の倫理的な議論や、安楽死などの海外の例、など、日本人が避けてきた死について、みんなに現実を知るべきと語ります。
サウジアラビア、ウィーンで赴任された際の、海外の死への思想なども興味深かったです。日本は死に目に会う事が重要ですが、この本を読んだら、死に目に会わなくても会っても、どっちでもいいと思えました。家族が来るのを間に合わせるために、逝く人にする辛いであろう処置を知ったら、誰でも考えは変わると思います。
老衰が一番楽な死に方かと思っていましたが、そうではなさそうです。その辺のお話も著者の考え方が面白いです。
ぜひ、読んでみて欲しい内容です。