鍼灸院・整骨院・整体院・整形外科の違いをご存知ですか?
時々混乱されている方がいらっしゃいます。
その違いについてご説明させていただきます。
整形外科
整形外科は病院です。治療にあたるのは、医師です。国家資格を持った医師のみが整形外科医になれます。その中には理学療法士・鍼灸師などの医療従事者も働いています。しかし、診断ができるのは、医師のみです。
鍼灸院
鍼灸院は鍼・灸治療をする場所です。鍼灸師になれるのは、鍼灸科の大学(4年)、専門学校(3年)を卒業し、国家試験に合格した資格者のみが施術に関わることができます。鍼灸院では鍼灸以外の施術は禁止されています。
接骨院・整骨院
接骨院・整骨院は名前が違うのですが、同じです。昔は「ほねつぎ」という看板も見かけましたが、最近はあまり見かけなくなりました。施術ができるのは、柔道整復師という国家資格に合格した有資格者のみです。3年間の専門学校に通う必要があります。
整骨鍼灸院がありますが、ここでは整骨院と鍼灸院の2つがあると考えてもらえたらいいです。施術するのは、柔道整復師と鍼灸師です。そのどちらの資格も持っている者はどちらの施術も行えます。
整体院
整体院というのは、この上のどれにも入らない、民間のものです。極端に言うと、資格は必要ありません。明日からあなたがしようと思ったら出来るわけです。まあ、それは極端すぎる話ですが。
一般には民間の資格を取って開業される方が多いようです。もしくは、どこかで働いて学んで独立される。または理学療法士などの国家資格を持っておられて開業されている方もいます。
整体院は、日本では資格がいらないという事は事実です。カイロプラクティックも同じです。
資格があるから安心、ないからダメというわけではありません。しかし私たち鍼灸師になる時は、解剖学を学び、解剖実習にも行き、病理学も学び、鍼灸の適応症状か、病院に任せる必要のある症状かを見極める知識を得て、鍼灸師になります。専門学校で3年、大学では4年間学びます。
それをまずは知ってほしいのです。
私は鍼灸を通してあなたのお役に立てる事を願っております。