今日は、当院で行っている治療方針をお話します。
当院では、東洋医学の考えに基づき、患者さんの病気や、症状ではなく、体質を改善する目的ではり、灸を行います。
たとえば、不妊症で治療する場合、決まったツボがあるかというとありません。
その方の体質を見極めます。その体質というのは、五行論というものです。人は、肝、心、脾、肺、腎が体の要で、そのどれかが弱っている時に、症状が出て、それがさらに、病気を引き起こします。
そして、この図のように、五行は関係しあっているので、やじるしに影響しあいます。
患者さんを診る時は、問診・触診・脈診をします。
そうして、決まったツボに鍼をします。いたってシンプル、かつ効果絶大です。
なぜなら、体質を変えるだけで、数々の症状が消えていきます。もちろん、1回では難しいです。逆にそこを変えない限り、対処療法をしても、また症状は表れてきます。
不妊症の方の例を話しましょう。
不妊治療をされている方でも、訴えられる症状はさまざまです。
体質別にわけてみます。
肝タイプ
肩こりがある
目が疲れがある
頭痛がある
几帳面
声が高め
脾タイプ
胃腸が弱い
むくみやすい
くよくよ考えやすい
肌は黄色っぽい
梅雨(湿気)に弱い
肺タイプ
色白な人が多い
頭痛がある
風邪をひきやすい
喘息・アレルギーがある
腰痛がある
腎タイプ
冷えやすい
腰痛がある
のぼせやすい
トイレがちかい
乾燥肌
時には、2つのタイプが合わさった人もいます。しかし、どちらかをメインで治療方針を立てます。
そして、それに応じてはり、お灸で治療をおこないます。
ご自身の体質を知ることで、養生法も的確にできます。ぜひご相談ください。