不妊治療の技術は、年々発達しています。
数年前には聞かなかったような検査・治療をされているのを聞きます。
その一つが、子宮内フローラ検査です。
子宮内フローラ検査とは。
子宮内の細菌叢(さいきんそう)を調べる検査です。
子宮内は、無菌と考えられていましたが、最近、子宮にも細菌が存在し、それが妊娠に影響しているという研究結果が出ています。
子宮内フローラが良好に保たれることは、妊娠率が大きく影響し、流産率も低下することが知られています。
ある論文(2016年)によると、子宮内のラクトバチルスの割合が90%以上の人は、90%未満の人より体外受精における着床率・妊娠率・生産率が有意に高く、流産率は低いと示されています。
当院の近隣のクリニックでもその検査・治療後、再検査をし、状態がよくなって、移植というケースが増えています。
検査の方法
子宮内膜の細菌を採取し検査します。採取時間は数分で終わります。
生理痛のような痛みを伴う場合があり、出血する場合もあります。
費用
保険外治療になりますので、病院によって異なります。
もし、まだ、その検査をしたことがなければ、一度、クリニックでご相談されることをお勧めします。