当院の問診の際、
感情の変化などをお伺いすることが多いです。
物事に対して、
怒りの感情が多いですか?
それとも、恐れ、悲しみ、思い悩む、泣く、どれが多いでしょう。
感情が体を傷めていることは、たぶん、皆さん、ご存じでしょう。
たとえば、
あなたが、お車を運転していて、後ろからクラクションを鳴らされたとします。
いらっとして、相手に怒りの感情を起こすかもしれません。
怖くなって、ビビッてしまうかもしれません。
泣きそうにパニックになるかもしれません。
また、私の運転のどこが悪いんだと悩んでしまうかもしれせん。
健康な対応は、可能なら、車線を変更して、後ろの車のことなんて、
すぐに忘れてしまいます。
しかし、体が弱っている時、疲れている時、人は、必要以上に感情的になります。
それが、どの感情にでるかは、どの経絡が弱っているかと関係しています。
そして、必要以上に感情的になると、関係している臓器を傷めます。
この図をみてください。
緑のスペースに肝、怒り、とありますね。
怒りは、肝を傷つけます。
そして、肝は筋肉と関係するので、ぎっくり腰のように筋肉を傷つけることがあります。
怒りすぎは、自分を傷つけるという事を分かってください。
同様に、喜びは心を、悩みは脾を、悲しみは肺を、恐れは、腎を傷つけます。
逆に、その臓器が弱ると、その感情が起こりやすいと考えます。
こころと体はつながっている。
こころを強くするために、体の調整は必要です。
鍼灸には、それが可能です。
日々、穏やかに過ごしたいものです。