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2024.10.16鍼灸

【東洋医学の世界】心の働き

東洋医学的にみる体の働きについて述べます。

 

東洋医学では五行論という考えがあります。

5つの働きがすべてを決めている。言い換えると、すべての症状は5つに分けられる。感情さえも5つに関連づけられるという事です。

 

その5つは 

 

です。

 

脾と肝については前に述べました。

 

【東洋医学の世界】脾の働き

【東洋医学の世界】肝の働き

今日は心についてです。

 

心は心臓のことだけではありません。

精神を司るとされています。

脳の問題も心だと考えます。

西洋医学でいう循環器の問題だけではないのです。

 

東洋医学では、五臓が実か虚かという診方をします。余分なものがある事か不足しているかということです。

『心に虚なし』と言われています。

 

ですから、心を補う治療は基本的には行いません。

 

心が問題で起こる症状

 

動悸、不整脈、胸苦しさ、胸の痛み

手足の冷え ほてり

気分が落ち着かない、寝付きが悪い、不安感が高まる、寝ても寝た気がせず夢が多い

意識混濁、うわ言、知覚異常

 

心の治療

 

当院では患者さんからの問診、触診、脈診を総合的に判断して、治療方針を決定します。

患者さんが心が問題と判断した時、まず、心は虚なしという原則に従って、手の厥陰心包経のツボに鍼をします。

 

症例

 

うつ状態の方の治療として、手の厥陰心包経のツボ、大陵(だいりょう)に鍼をしました。

その方は不眠症の症状を特に訴えて、寝た気がしない、眠りが浅い事がつらいとおっしゃっていました。

その後徐々に回復に向かいました。

 

five elements chart