当院はベッド一台で、他の方とすれ違うことさえほとんどありません。
時々時間が長引いた時、玄関で顔を合わせる事がありますが、稀です。
施術中もずっと患者さんのそばにいて施術します。
鍼灸の方法によっては、鍼を刺したまま10分ほど置いておく置鍼という方法があり、その場合、鍼灸師は席を外すこともあります。当院はそれはしません。置鍼をすることもありますが、2~4本くらいの鍼を刺しても他の部分にお灸をしたり、脈をみたり、他の鍼をしたりします。
患者さんは眠ってしまわれる方もいらっしゃいますが、話している方がほとんどです。
症状の話から日常の話、悩みごと、昔話など、さまざまな話になります。
私は施術をしながら、すべて聞いています。話すことで気持ちが開放されることもあります。
特に女性は話すことが必要なのだと思います。家族や友達には言えないけれど、ここでは言えるという場合もあるでしょう。どんどん話してください。話したくなければ話さなくてもいいですし、話たいことだけ言えばいいんです。
過去の事で覚えている事、ふと思い出した事って、その人その時に必要だから思い出されるのだと思います。
忘れていたのにふと話したくなったことというのは、その方にとって重要な意味をもつのかもしれません。