ご質問をいただきましたので、回答します。
質問 抗がん剤治療中に鍼灸は受けれますか?
回答 はい、受ける事ができます。
鍼灸治療は、東洋医学に基づいたお身体全体を診る医学です。お身体のバランスを整え、その方の自然治癒力を最大限に発揮できるようにします。
鍼灸治療で、癌を治すことは不可能ですが、辛い症状を緩和し、生活の質を上げることは十分に可能です。
世界中で、その研究はされています。アメリカでも、抗がん剤治療中に鍼灸を取り入れています。
日本でも、国立がん研究センターでは、かなり昔から鍼灸治療が行われています。
スタッフ一覧では、緩和医療科に4名の鍼灸師の方が登録されています。
特に、嘔吐やむくみ、だるさなどの不定愁訴の緩和を目的として、施術します。
ご参考までにこちらの書籍も抗がん剤治療の鍼灸を詳しく紹介しています。
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抗がん剤治療に鍼灸を受ける場合の注意点
①医師に鍼灸をしている事を伝える
抗がん剤治療中は、思わぬ症状が出る事があります。そのため、医師との情報交換は欠かせません。
②鍼灸師に抗がん剤治療中である旨を伝える
もちろんのことですが、鍼灸師にも、治療中である旨、また、その都度の症状をお知らせください。その経過によって、鍼灸治療の方法も変わります。また、抗がん剤治療中は感染の心配も高くなりますので、より注意深い配慮をするためにも、鍼灸師に伝えてください。もし、症状が悪化したり、気になる事がありましたら、すぐに鍼灸師に教えてください。
③継続してください
鍼灸は魔法ではないです。医学です。期待されて、1回の施術で何も変わらないとがっかりされる方がございます。それは、どんな症状でもそうです。できれば、3カ月、定期的に通ってください。
私の患者さんの多くが、3カ月を過ぎたあたりから、便・食欲・睡眠などの改善を感じておられます。さらに、長く通われた方は、生理痛、頭痛の頻度の減少、花粉症などの症状の緩和を感じていただいております。
抗がん剤治療中は、体力も弱り、また精神的にもお辛いと思います。当院は、他の患者さんもおらず、お一人だけの鍼灸院ですので、リラックスしていただけると思います。
ぜひ、ご検討ください。
当院では、ご質問を随時受け付けています。完全匿名で送れます。ただし、回答は個別にはできません。こうした形のブログでの回答となります。よかったら、ご活用ください。
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