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2024.04.22養生法

病気は自己責任?自分を責めてしまうあなたへ 私が伝えたい事

9年間鍼灸院をやっていて、ほぼ毎日たくさんの患者さんと接する機会をいただいて、アドバイスというのも憚られますが、私が日々考えている事を書いてみたいと思います。誤解のないように、ゆっくり伝えたいと思います。

 

当院にいらっしゃる患者さんは、深刻な症状の方、長く苦しんでおられる方が多いです。一般に、病院で検査し、他の治療も試して、よくならなくて、鍼灸にたどり着く方も結構な割合でおられます。

 

初診でその方とお話していて、感じるのは、本当に頑張って来られたんだなと思うのです。

病気になった時、そして、いろいろ検査をして不安な時を経験され、

なかなか改善しなくて、ネットで調べたり、

知人に「これがいい、あれがいい」または、「これがだめ、あれがダメ」という優しくきつい助言に、半ば疲れ、

時には、お祓いとか、前世がとか、一見非科学的なことを言われたり、

ある本には、原因と結果があり、病気は自分の今までの結果なので、自己責任だという考えもあります。

人は、幸せで自信のある時は、それらを笑って一掃できるのですが、体も心も弱っている時は、普段は考えられないくらいの些細な事で、傷つきます。私も経験があります。

 

頭痛

 

私は、違うよと言いたい。

もちろん、何か原因はあるかもしれません。また、子どもの頃の体質も関係する事もあるでしょう。

でも、今、その原因を調べたところで、どうなるんでしょうか?

はっきり分かる原因、たとえば、胃潰瘍とかなら、もう見つかって、取り除いているはずです。

 

もう、自分にプレッシャーをかけるのをやめませんか?

せめて、しばらくの間だけでも、やめてみませんか?

 

もし、それが、大好きな人だったら、「頑張らなくていいよ、ちょっと休もうよ、美味しい物でも食べて、温泉にでも入って、ゆっくりしようよ」と言うでしょう。

 

他人に優しいあなたが、自分には、「まだまだ頑張れ!」というのは、矛盾しています。私は、自分の事を大切な人を扱っています。

 

私は、患者さんに、「こうしなさい、あれはだめ」とは、言いません。したかったら、したらいいし、自分でやめようと思わないとやめれないです。例えば、タバコ、ネット依存、お菓子の食べすぎなど。ダメな事は本人も知識としては、知っているのに、やめられないのに、私が言ったから、やめられるとは、考えられないです。

 

しかし、私の鍼灸治療で、体が整い、気が充満し、エネルギーにあふれたら、患者さんが変われると思っています。そういう奇跡ともいえる場面を、今まで何度も見せていただきました。

 

万歳をする女性

 

これからも、寄り添った治療をしてきたいと願っています。

 

レディース鍼灸いこい 

小林由起子

鍼灸